Windows 10 パソコンで再生されている音声を録音する方法について、ポイントをまとめておきます。
環境: Windows 10 パソコン
背景
Windows パソコンを使っていて、再生した音声を簡単に録音しておきたいことがあります。
当初、Python で、簡単に録音できるアプリを自作しようと思いました。
ところが、最近の Windows OS は、アップデートや仕様変更?が続いており、外部から制御がしにくくなるよう強化されているようです。(Linux のように内部仕様やコマンドがオープンになっているとありがたいのですけれども。。)
そこで自作することはいったん中断し、オーソドックスに Windows の機能を使って音声を録音する方法についてまとめておきます。
MIDI ファイルの再生音などを PC 上でそのまま録音したいときなどに活用できます。
ボイスレコーダーの設定手順
ステップ1:ボイスレコーダーのマイク設定
① Windows のタスクバー左下の欄(ここに入力して検索、となっているところ)に「ボイスレコーダー」と入力し、「ボイスレコーダー」の名前で表示されるアイコンをクリックします(起動します)。
② 「ボイスレコーダー」のアプリ上で、「[設定]からマイクを設定する必要があります。」(※)と表示されている場合は、アプリ画面右下の「…」マークをクリックし、「マイク設定」をクリックします。
さらに、「このデバイスでマイクへのアクセスを許可する」となっているところの「変更」欄をクリックし、「オン」となるように設定して、右上の「×」をクリックして「ボイスレコーダー」のアプリを閉じます。
上の(※)が表示されておらず、すでにマイクのマークが表示されている場合は、②は、特に設定不要です。「ボイスレコーダー」のアプリを閉じて、以下に進んでください。
ステップ2:入力音源をマイクから内部音源に切り替え
③ 左下の検索欄で、「コントロールパネル」と入力し、「コントロールパネル」のアイコンをクリックします。
④ 「ハードウェアとサウンド」→「サウンド」を順次クリックする。
→ 「サウンド」と表示された設定画面が開く。
⑤ 「録音」タブをクリックする。
(→ 通常は、「マイク配列」に「既定のデバイス」のチェックが入っていると思います。)
⑥ 「ステレオミキサー」となっている欄を選択し、「既定値に設定」をクリックする。
→ 「ステレオミキサー」に「既定のデバイス」と表示されたら、「OK」をクリックします。
※ 入力デバイスをマイクに戻したいときは、⑥で「マイク配列」が既定のデバイスとなるよう設定を戻してください。
ボイスレコーダーの使い方
ステップ3:ボイスレコーダーでの録音テスト
⑦ 再度、左下の検索欄に「ボイスレコーダー」と入力し、「ボイスレコーダー」のアプリを起動します。
⑧ マイクのアイコンをクリックして、録音開始します。
⑨ 動画サイトの動画や、任意の MIDI ファイルなどを再生してみてください。
⑩ 録音を停止する場合は、□ マークをクリックします。
⑪ 「ボイスレコーダー」のアプリ画面左側に、録音したファイルが並びます。マウスの右クリックでファイルを選択し、「ファイルの場所を開く」をクリックすると、録音したファイルのフォルダが開きます。
拡張子が .m4a となっているファイルが出力されます。ダブルクリックで再生できます。
ハマったポイント: MIDI ファイルの変換
以前、Windows パソコンの MIDI 音源で遊んでいて、MIDI のアプリで作曲をしてみました。
出力は、MIDI の再生音そのものか、*.mid ファイルとなります。
最初、Python を使って、MIDI ファイル (*.mid) をできるだけ標準の音声ファイル (*.wav, *.mp3 など) に変換したいと思いました。
python で mido をインストールしたところ、MIDI ファイルの再生はできるものの、録音部分の機能追加が必要になりました。
また、mid ファイルの場合、ファイル変換時に、楽器 instrument の設定情報が失われてしまいます。
そこで、pyaudio をインストールし、midi の再生時の音をそのまま取得して保存しようとしました。しかし、最近の Windows では、標準的な音声フォーマットでは出力、保存をさせないように仕様変更されているようです。
そこで方針を転換し、Windows 標準のボイスレコーダでそのまま録音することにしました。
保存されるファイルフォーマットが *.m4a になりますが、これ以降は標準の音声編集ソフトで変換が可能なので、ここまででまずは使えると判断しました。
ボイスレコーダ関連についても、ここ数年でかなり仕様が変更されています。ネット検索をしても、最近の Windows では表示や仕様が異なり、使えない古いサイトがかなり多いです。Mac や Linux であれば、このような囲い込みとか仕様改悪(?)は少ないようですが。。
まとめ
Windows パソコンの音声データを保存する方法についてまとめました。
最近、Windows の仕様がかなり変更になっており、最新の環境で録音する手順が簡潔にまとまったものが見つかりませんでしたので、ポイントを整理しました。
これで、標準的な音声ファイルの作成が可能となりました。自分で作曲した音楽を編集したり、動画に挿入するなど、自由自在となります。
なお、音楽の演奏や、音声フォーマットの変換などの手順について、以下の関連リンクにまとめています。興味のある方は参考にしてみてください。ボイスレコーダーのmp3変換など、可能になります。
関連リンク
・ キーボードピアノ【本格49鍵!】
・ ffmpeg のインストール手順 【Windows 10】
※ 現在のところ、Windows 10 上で Python 3.7 以降を使って、MIDI ファイルをinstrument 設定含め、直接他の音声フォーマットに直接自動変換する方法が不明です。どなたか、音楽にお詳しい方がいらっしゃったら、公開いただけるととても助かります。