WordPress のブラウザタブの設定が反映されないとき

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WordPress のブラウザタブの文字列の設定が反映しないときの確認手順をまとめておきます。

環境: レンタルサーバー(ConoHa VPS)、WordPress 5.X、テーマ Cocoon、プラグイン All in One SEO

背景 ブラウザタブの文字列はどこで設定したらよいのか?

レンタルサーバーを申し込んで、WordPress でサイトを運用しています。
WordPress のテーマ(Cocoon)の設定、セキュリティ対策のためのプラグイン(All in One SEO)の設定なども以前に済ませ、サイト運用からしばらくが経ちました。

ところが、Microsoft Edge などのブラウザで自分のサイトを見ていて、ふと気づくと、ブラウザのタブに表示されるタイトル文字と、自分のサイトのトップページ内のタイトル文字が一致していません!

ブラウザタブのタイトル文字と、サイトのトップページ内のタイトル文字はどちらもタイトルです。そこで表記を一致させたいのですが、WordPress の設定欄で設定を変更してみると、トップページのタイトル文字は変更できますが、ブラウザタブの文字列のほうが更新できません。
ブラウザタブのほうは、サイト作成時の古い文字列が残ったままとなっています。以前に設定したタイトル文字やメタディスクリプションの文字列が残ってしまっているようです。(いったん気づいてしまうと、とても気持ちが悪いです。。)

そこで、思いつく限りの関連しそうな設定を順次変え、試行錯誤をおこなったところ、ようやく、ブラウザタブのタイトル文字と、トップページのタイトル文字を一致させることができました!

ということで、タイトル文字などの設定が反映しなくなったときの確認手順、各設定欄の記載を統一する手順についてまとめ、公開しておくことにします。

タイトル文字の確認および設定手順

WordPress 本体の「設定」の確認

① WordPress の管理画面左側の「設定」アイコン(縦方向スライドバー×2つのアイコン)から、「一般」をクリックします。
② 「一般設定」のページで、「サイトのタイトル」欄、「キャッチフレーズ」欄の文字列を確認します。古い記載がいずれかに残っているようであれば、修正します。

→ 「変更を保存」ボタンをクリックし、設定を反映させます。

「WordPress のテーマ Cocoon」での「設定」の確認

③ WordPress の管理画面左側の「Cocoon設定」アイコン(タマゴ型のアイコン)から、「Cocoon設定」をクリックします。
④ 「Cocoon 設定」のページで、「タイトル」タブをクリックします。
⑤ 「フロントページ設定」の欄で、「フロントページタイトル」の「サイト名」、「サイト名|キャッチフレーズ」、「自由形式」オプションの設定を確認し、「自由形式タイトル」欄、「サイトの説明」欄、「メタキーワード」欄の文字列を確認します。古い記載が残っていれば/必要があれば、修正します。
★ とくに⑤の「自由形式タイトル」欄の文字列と、②の「サイトのタイトル」欄の文字列が同一となるよう、合わせておきます。

→ 「変更をまとめて保存」ボタンをクリックし、設定を反映させます。
他のテーマを使っている場合も、同様に設定してください。

「WordPress のプラグイン All in One SEO」での「設定」の確認

⑥ WordPress の管理画面左側の「All in One SEO」アイコン(ウイルス?のような形状のアイコン)から、「検索の外観」をクリックします。(「一般設定」ではない。)
⑦ 「検索の外観」のページで、「サイトのタイトル」欄、「メタディスクリプション」欄の文字列を確認します。
古い記載が残っていれば/必要があれば、修正します。
★ とくに、⑦の「サイトのタイトル」欄の文字列と、②の「サイトのタイトル」の文字列が同一となるよう、合わせておきます。

→ 「変更を保存」ボタンをクリックし、設定を反映させます。

ブラウザでサイトの表示を確認する

⑧ 上記の設定ののち、ブラウザを起動してサイトのトップページを表示します。

→ ブラウザタブの文字列、サイトのトップページの文字列が更新されていれば、設定および確認完了です!

気づいた点 & 少し考察してみます

WordPress のソフトウェアを構成する要素としては、[A] WordPress 本体、[B] テーマ、[C] プラグインの3つがあります。
WordPress はカスタマイズが容易であり急速に普及してシェアを獲得したという側面があります。
しかしその反面、[A]、[B]、[C] のそれぞれで、同じような機能を実装できてしまい、設定が複雑化しやすいといった側面もあるようです。

「設定」欄がたくさんあり、機能として重複/類似していると、どの設定がどこに反映されるのか、また、どの設定が最優先となるのかが明確ではなくなります。各プログラムが、各項目の「設定」を奪い合っているかのような動きになっています。

項目によって、設定が適用される優先順が異なっている!

ブラウザタブに表示される文字列について、今回、設定を反映させようと試行錯誤を行いましたが、結論としては、つぎのようになっているようです。

・ ②の「サイトのタイトル」欄の設定と ⑦の「サイトのタイトル」欄の設定が異なっていた時、サイトのトップページ内のタイトル文字ついては、②の設定(WordPress 本体の設定)が優先して反映される。
・ ところが、ブラウザタブに表示される文字列については、⑦の設定(プラグインの設定)が優先して反映される。(なんと!!)

→ したがって、WordPress本体、テーマ、プラグインで、類似した設定欄が複数あったとき、無効になっている設定欄も含め、記載が同一となるように入力を完全に合わせておいたほうが無難なようです。

ちょっと脱線しますが、Webサイト、Webサービス、ウェブページ、ソフトウェアなどを作成するにあたり、どのようなものであればよいのか考察するのにちょうどよい事例だと思います。
そこで、何が問題なのか少し考察してみます。

重複した機能が設定できてしまう & 適用される優先度がわからなくなる

WordPress のソフトウェアの作りとして、WordPress 本体、テーマ、プラグインで、重複した機能や設定欄が作成できるようです。

この仕様があるために、テーマやプラグインでは、かなり自由度の高い機能を追加できます。
ところが、重複した、似たような設定ができてしまうと、各プログラムで似たような設定欄が複数設定されうることになります。
どの設定がどこに反映されるのか、また、反映されなくなるのか、ユーザーの側からはわかりづらくなってしまいます。

ここでもし仮に、機能の重複があった場合、本体である WordPress の設定が最優先され、プラグイン、テーマでの設定は無視されるという基本設計であったとします。この場合、プラグインなどで柔軟にカスタマイズできるという WordPress のメリットが失われてしまいます。
かといって、後から入れたプラグインが優先されることにすると、プラグイン同士、プラグインとテーマ間で、設定の奪い合いが起こりえることになります。
加えて、WordPress 本体にもともとあった設定欄や、各プラグインでの設定欄が無効になっていることが、ユーザからはわかりづらく、ユーザ側で何度も入力を繰り返す、トライ&エラーが発生してしまう、などとなります。

テーマとプラグインで機能が重複しているのであれば/重複した機能が実装できる基本設計とするのであれば、いっそのこと、テーマとプラグインは統一してしまってプラグインのみとしてしまえば、設定の複雑さは改善できるようにも思われます。

似た表現があちこちで多用されている! 設定の階層がソフトウェアによりバラバラになってしまう

また、上記の①~⑦を概観すると、WordPress 本体と、テーマ、プラグインで、「設定」、「一般」、「タイトル」、「メタディスクリプション」などの類似した単語が多用されていることに気づきます。
加えて、WordPress 管理画面左側のメニューや、各画面でのメニューについても、階層構造の上下や、外観がソフトウェアごとにバラバラになっています。

日本語表記に注目すると、WordPress 本体のアイコンについて、「一般」、「設定」と書かれただけのメニューがあります。
この状態で、プラグインなどを複数追加していくと、プラグインの「設定」メニュー、プラグインの「一般設定」メニュー、テーマの「設定」などが、同じ左側の設定欄に続々と追加されていくことになります。
このため、アイコンや表示される文字列のみを見ただけでは、各機能や適用箇所が特定しづらくなってしまいます。

・ メニューなどで使う単語は他のソフトウェアとまぎれない程度の抽象度で表現する
・ メニューの階層構造は、すでに普及している/類似のプログラムでよく使われている階層構造にそろえる
・ 各ページでタブやメニューを使う場合は、上位となるプログラムの階層構造や外観、表現に合わせる
などとなっていると、使いやすくなるのかなという印象を受けます。
プログラムやサイトを作るときの参考になりそうです。

まとめ

WordPress のブラウザタブの設定を反映させる手順についてまとめました。

加えて、ユーザーインターフェース設計について、少し考察してみました。
プラグインなどの組み合わせによっては、設定が適用される優先順位がプログラムや設定欄ごとに異なっており、統一されていない、というのが原因のようです。

他にも、WordPress に関し、活用例などをまとめています。
もしも関心があるようでしたら、関連リンクを参照してみてください。

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