Web サーバで、WordPress の設定ファイル wp-config.php がどこにあるのか、確認する手順をまとめておきます。
以下の環境で動作確認をしています。
環境: レンタルサーバ(ConoHa VPS)、Linux (CentOS)、Apache、WordPress 5以降
背景 ~ wp-config.php をどこに置いたか忘れやすい
サーバーをレンタルして Linux 上に WordPress をインストールしました。
WordPress の設定ファイル wp-config.php は、インストール時のデフォルトではドキュメントルート上に配置されてしまいます。
公開フォルダとなるドキュメントルート内に設定ファイルを入れるのはセキュリティ上問題があります。wp-config.php のファイルの場所を変更しておくほうが安全です。
とはいえ、設定ファイル wp-config.php の場所を動かすと、今度は設定ファイルをどこに置いたのか、わからなくなりがちです。
そこで、ファイルの場所を確認する手順をまとめておきます。
ステップ1:ありそうな場所を確認する
デフォルトのディレクトリ近辺を探す
① まず、あたりづけで以下を実行してみてください。
# ls -al /var/www/html/ (デフォルトでのドキュメントルート)
② ①のディレクトリの1つ下を探す。
③ ①のディレクトリの1つ上を探す。
# ls -al /var/www/
★ 見つからなければ、以下あたりも実行してみてください。ファイル検索のコマンドです。
# find /var/www/ -iname wp-config.php
ステップ2:ドキュメントルートの確認
もし、①で /var/www/html/ にアクセスできなければ、Apache 側(httpd.conf)でドキュメントルートが変更されている可能性があります。この場合、以下を確認します。
Apache の設定ファイル httpd.conf から探す
④ 以下を実行します。Apache の設定ファイル httpd.conf の場所です。
# cd /etc/httpd/conf/
# ls -al ディレクトリの内容を確認する
# vi httpd.conf httpd.conf を編集する、または、cat httpd.conf を実行する
⑤ httpd.conf のファイル内で DocumentRoot “xxx/xxx/xxx” と書かれた行を探します。
この行でドキュメントルート(公開フォルダの場所)を設定しています。
デフォルトでは、DocumentRoot “/var/www/html” となっています。
★ ドキュメントルートの設定が見つかったら、上記の “xxx/xxx/xxx” の部分を記録しておき、vi エディタを終了します。
例: [esc] → “:q!” (書き込みをせず終了)
⑥ ⑤で確認したディレクトリに移ります。
# cd /xxx/xxx/xxx (ドキュメントルートの場所)
# ls -al
⑦ ⑥の近辺を、①~③と同じように探します。
→ これで完了です!
まとめ
WordPress の設定ファイル wp-config.php がある場所を探す手順についてまとめました。
ファイルのありかを忘れてしまったとしても、この手順でほぼ見つかると思います。
他にも、WordPress のインストールや設定について、このサイト上でまとめています。もし関心があるようでしたら、参照してみてください。
関連リンク
・ Linux の権限設定と WordPress との関係【Webサーバー】
・ wp-config.php の内容が文字化けしているとき 【WordPress】