個人的な取り組みですが、キャッシュレス化を進めています。状況をまとめ、すこし考察しておくことにします。
背景
最近は、公共施設での印鑑の廃止、リモートワークなどで、デジタル化が進んでいます。
個人的な取り組みで余談となりますが、キャッシュレス化について状況をまとめ、公開しておくことにします。
クレジットカードと SUICA が中心となっています。
キャッシュレス化の狙い
キャッシュレス化を進めるにあたり、狙いを明確化しておいたほうがよさそうです。
以下あたりかと思います。
・ 日常生活の効率化(現金支払いの手間を解消する)、低コスト化
・ 収入、支出(浪費)の正確な把握
・ 支出の予測をより正確にできるようにする
・ 将来の変化への備え
行動指針 ~ 支払いのキャッシュレス化
日常の支払いについてまとめておきます。
項目 | 詳細 |
日用品・食品スーパー | ・ 各店のポイントカード+クレジットカード払いに集約する ・ 百円均一は、SUICA での支払いに集約する |
外食 | ・ よく行くところは、株主優待化を進める (株式の購入を検討する/進める。現金の流出を減らす。) ・ 残額は SUICA での支払いに集約する ・ 楽天ポイント、dポイントを貯める |
交通費 | ・ SUICA (or PASMO) に集約する |
税金関係 | ・ nanaco に集約する |
光熱費、水道・ガス代、通信費 | ・ クレジットカード払いに集約する |
少額の支払い | ・ SUICA での支払いに集約する |
チャージ関連、その他
【SUICA へのチャージ】
・ クレジットカードからチャージする(駅前などで)
【手元に小銭があったら】
・ 大手銀行ATMで全額を預けるようにする
・ 私鉄の券売機で PASMO に全額チャージする
【現金が必要となるとき】
・ 電子マネー(nanaco 他)のチャージ
・ 税金の支払い(コンビニで支払い) → nanaco 化が完了
・ 散髪
少し考察
決済関連サービスの類型化
決済関連の態様やサービスを類型化すると以下のようになるかと思います。
・ 現金払い
・ クレジットカード、デビットカード
・ 割引券、スタンプカード(飲食店で紙で配布される割引券など)
・ ポイントカード(楽天ポイント、dポイント、…)
・ 電子マネー(SUICA、nanaco、…)
・ スマホ決済(paypay、… pay、…)
従来のアナログの時代では、各店舗は割引券などを配布することで、次回の来店、購入を促していました。
その後、POSレジや支払い手段の技術が高度化してきました。
そこで店舗側は、ポイントカードを発行することで顧客の囲い込みを図りました。
各社は、固定客の囲い込みや経済圏の構築を狙い、電子マネーやクレジットカードのポイント、スマホ決済など、各種のポイントサービスを行うようになりました。
ところが、ポイントだけでは差別化が難しく、ポイント還元率だけの勝負になってしまいます。
いくつかのサービスは淘汰され、現状では、ポイントサービスはだいたい1% 程度の還元率程度に集約してきた、といったところだと思います。
企業が新たなサービスを始める際は、コマーシャルで周知してポイント還元率を上げて顧客の取り込みを狙いますが、新規顧客の開拓が一巡すると、結局、ほとんどのサービスが還元率を1%前後に下げていると思います。
新規顧客が広がらないのに、還元率だけを他社以上に設定したままにすると、次第に経営を圧迫し、市場から撤退を迫られるというのが現実だと考えられます。
電子マネーのチャージについて
・ SUICA、PASMO、nanaco、majica、楽天Edy など、電子マネー系のサービスは、原則、現金でのチャージとなっています。
個人的には、SUICA のチャージは、クレジットカード化しました。
いずれの電子マネーも、クレジットカードでのチャージには制約を設けているようです。クレジットカード会社への手数料等の理由がありそうです。電子マネーは、チャージについては自社と関連するクレジットカードサービスへの導入となっているようです。
・ すると実質、電子マネーはチャージの際に現金が必要になります。現金を持っていないとチャージはしないため、完全なキャッシュレスにはならず、中途半端なサービスになります。しかもチャージは紙幣のみ対応となっているものが大半です。
・ 電子マネーのメリットは、本来は、小銭や紙幣のやり取りをせずに済むところにあると思います。そこで、店舗に1台程度の小銭のチャージ機を置いて、小銭の扱いやチャージはすべて1台に集中させるとよいと思います。
支払い時に紙幣などを使ったときは、釣銭が電子マネーにチャージされるようになっていてもよいように思います。
最近は、無人レジや無人支払機が増えています。現状では各支払機に小銭の投入口がついているのが大半のようですが、無駄だと思います。入店時に持っている小銭や紙幣を先にチャージして、支払い時には電子マネーかクレジットカード払いに簡素化して、機械の投資を最小化してもよいと思います。
いまは、自動機で商品のスキャンについても客が行うようにしている店舗がありますが、これで小銭の入金などもやっていると支払いが混雑します。何のための無人化なのかなといったところですよね。
電子マネーの履歴について
自宅で読み取り機(PasoRi)を持っています。SUICA、PASMO など電子マネーの利用履歴はテキストで保存できます。
とはいえ、ダウンロードしたデータを見ると、一般の店舗での支払いは年月日と金額程度の記録しかありません。何に使ったかの記録がなく、時刻の記載もありません。
他に電子マネーは、nanaco がありますが、SUICA、PASMO と同じような程度です。
現金を真似して作っているので、落としたとき、個人情報が取得されないよう意図しているという側面もありそうです。
そうであれば、各サービスのサイトにアクセスしたときは、企業側が持っているはずの明細を公開してほしいところです。家計簿代わりにもならないような状況です。
個人で Python などで分析するスクリプトはいくらでも作ることが可能なのですが、電子マネーについては、現状では、ダウンロードできる明細がシンプルすぎて利活用のしようがありません。
望ましくは、電子マネーを使った年月日と時刻、店舗、購入した物品等の明細が公開されているとよいです。
履歴が充実しているサービス
個人が使う各種のポイントサービスで、履歴が詳しく載っているサービスは、楽天ポイントだと思います。
楽天関係のサービスは、サイトの作りは混とんとしていますが、履歴は詳しくてよいです。1点だけ、履歴を csv でダウンロードできると Python などでの分析が簡単にできてなおよいです。
ネット銀行も、履歴を csv などでダウンロードできるところは、限られているようです。
自分が使っているネット証券は、ダウンロードはできるのですが、ファイル名やデータの仕様、統一性が??な感じです。
ポイント還元率について
クレジットカードは、ポイントはだいたい還元率1%あたりで収れんしてきているようです。
電子マネーやポイントサービスも、新サービスの開始時は大盤振る舞いとなったとしても、2~3年すると、還元率は1%前後となってきています。
毎月、使える余剰資金が仮に 10万円とし、ポイント還元率が 1% とすると、10万円/月 x 1% = 1,000円/月程度の金額になります。1,000円/月程度のリターンだとすると、そのポイントサービスにあまり時間や手間をかけても無駄になります。
個人的にも、支払い手段は1つに統合させていこうかなというところです。
効果 & まとめ
最近、小銭はほぼ触らなくなりました。
また、出費の大半が1つの口座に集約されたので、毎月の出費がより正確に把握できるようになりました。
セルフレジも増えてきました。だいぶ、合理化が進みました。
各ポイントサービスについて、もう少し詳細な履歴が簡単にダウンロードできるようになっていると、Python などで分析することで、ユーザーサイドでのあらたな利活用の価値が生まれるはずです。そういったサービスは出てこないものでしょうかね。。
関連リンク
・ あたらしいことを始めよう【実行!】