独自ドメインを取得するときの注意点まとめ

Linux

サーバーをレンタルして、独自でドメインを取得する際の注意点についてまとめておきます。

環境: レンタルサーバー(ConoHa VPS)、Linux (CentOS 8.X)

背景

レンタルサーバー(ConoHa VPS)を申し込んで Linux の設定を行い、Web サーバが動くようになりました。
つぎは、独自ドメイン(https://xxxx.com など)の取得、設定です。

独自ドメインの取得にあたっては、事前にネットで、独自ドメインについて調べていました。

ところが、ドメイン登録代行サービス会社のサイトで実際に申込み手続きを行ってみると、わかりづらいページや用語があり、申し込み時に不安になった点がいくつかありました。

そこで、ポイントを整理して公開しておきます。
この程度を押さえておけば、安心かなと思います。

ドメイン取得時の注意点

注意点1:ドメイン名の候補はサーバの契約前から検討しておく

先にサーバーを契約して費用発生するようになった後、ドメイン名の検討を始めると、たいていの英単語はすでにドメイン名が取得されていることに後から気づくと思います。
こうなると、なかなかドメイン名が決まらず、期間だけが過ぎていく(サーバー費用が発生する)格好になってしまいます。

ドメイン名が取得できそうかどうか(他人にすでに取得されていないかどうか)は、サーバーの契約前であっても(契約をしなくても)、ドメイン登録代行サービス会社(お名前.comなど)のホームページで無料で確認できます。

ドメイン名の候補は、サーバーの契約前からいくつか作っておきましょう!

注意点2:新規登録の料金だけでなく「更新料金」も必ずチェックする

ドメインのサービス企業のトップページを見ると、「新規ドメインの登録料金」の初年だけが格安で示されていることが多いです。
2年目以降の更新料金が明示されていないのはどうかなとも思いますが、更新にかかる費用も確認しておきましょう。更新料金のほうが初期費用より高いのが普通になっています。(2年目以降が割引になるケースは少ないようです。)
更新料金も含めて比較しないと正確な判断ができません。

注意点3:申し込み時、「申請種別」が「Whois情報公開代行」となっていることを必ず確認する

独自ドメインを申し込むと、ドメインの保持者の名前、住所、電話番号、メールアドレスなどの情報がネットで公開されます。
企業であれば企業名や住所が公開されても問題は少ないと考えられます。

ところが、個人で独自ドメインを申請する場合は、何もしないと、ネットに氏名、住所がさらされることになります。つまり、個人名でネット検索をすると、個人の住所などが出てきてしまうことになり、個人情報上の問題が生じうることになります。

そこで、申し込み時、「申請種別」が「Whois情報公開代行」となるよう設定すると、名前、住所等をドメイン企業の名前等で設定してもらえます。結果、個人情報が公開される問題を回避できます。

ドメインの申し込みページには「申請種別」という表現で記載されています。また、個人情報がさらされるリスクについての注意書きがありませんでした。「申請種別」という表現だけでは、この欄の設定がどこに反映されるのかがわかりづらく、自分の個人情報(住所、氏名等)が公開されるというところまで、想像がつきにくい表現となっています。
申請欄に明確に注意書きがあるとよいのですが、私の申請時点では、注記などがありませんでした。
特に、個人や零細のサービスなどで独自ドメインを申し込む場合は、周囲に注意してくれる人がいないケースもあると思います。よく確認しましょう。

注意点4:更新時も含めて、支払期間をよく確認する

「登録年数」(初回の年数)についても、設定画面でよく確認しましょう。年数が1年だと通常料金、長いと割引となっていると思います。
個人のサイトの場合、後からドメイン名を変更したくなる可能性もありますので、1年程度でよいように思います。
また、更新時(2年目以降)の支払い期間も最初は1年おき程度がよいと思います。

私が申し込んだ時点では、1年目の申し込み時、初回の期間は選択しましたが、更新時の期間の設定画面はなかったように思います。
更新については、クレジットカード払いの場合、初回の1年目を支払うとデフォルトで、更新時は3年一括の自動更新が設定されるようです。
(更新時の期間は、更新を実際に行う時に変更する。後から変更することが明記されていないようです。)

注意点5:SSL 認証の設定が自分でできそうか事前に確認しておく

独自ドメインの申し込み時、SSL 認証を依頼するかどうか選択する必要があります。
http のサイトを、安全性の高い https のサイトにするためには SSL 認証を受ける必要があります。この認証の取得をドメイン業者に依頼するかどうかを申し込み時に設定する、ということです。
手数料の価格を見ると2万円前後/年もかかり、個人のサイトとして負担するには高額です。

一方、Linux 上で SSL 認証の設定を自分でやれば、無料でできます。
以下の関連リンクに手順やポイントをまとめていますが、Linux サーバーで SSL 認証を設定する方法をネットで検索すると、たくさん出てきます。
Linux やサーバー技術を習得しようかなという意思のある方は、ご自分で設定し、無料化にトライしてみましょう。

なお、レンタルサーバーを契約する際、レンタルサーバ会社で、WordPress 簡単セットアップなどのサービスを選択している場合は、ドメインの取得費用と SSL 認証の設定費用がサービスに含まれていることも通常になっています。この場合は、申し込み不要となりますので、契約しているサーバーのホームページなどで、サービス内容を確認してください。
私の場合は、ConoHa VPS のサーバーを契約しましたので、ドメイン取得と SSL 認証のサービスはサーバー代に含まれておらず、すべて自分で行いました。ひたすらググるつもりになれば、何とかなると思います。

注意点6:メールアドレスについて

お名前.com で申し込みをすると、とても多くの広告メールが登録したメールアドレスに届きます。
日常、使用しているメールアドレスを登録してしまうと煩わしくなる場合もあろうかと思います。
サーバーとドメインを管理するための専用のメールアドレスを、別途、gmail などで作成しておくことをお勧めします。

まとめ

ドメイン登録代行サービス会社のホームページではわかりづらいところなど、ドメイン取得時の注意点、ポイントをまとめました。
個人などであっても、申し込み時にこのあたりのポイントに注意すればまずは安心だと思います。

ドメインの取得に関しては、時々、割引のキャンペーンがあります。タイミングが合えば、この割引サービスのタイミングでドメイン設定を申し込むとさらにお得だと思います。
私はキャンペーンがあること自体を知らず、ホームページに出ている通常価格で申し込んでしまいました。
うまくやると初年分が格安になるんですね。。

なお、どの会社のドメイン登録のサービスを選ぼうか迷っている場合は、有名どころのドメイン登録サービスを比較表にまとめています。検討をされている場合は、以下の関連リンクも参考にしてみてください。

関連リンク
・ ドメイン取得サービスの比較まとめ
・ SSL 証明書の自動更新まとめ 【Let’s Encrypt】

 

タイトルとURLをコピーしました