WordPress の Cocoon で「関連記事」の表示数を調整する手順についてまとめておきます。
環境： VPS サーバ、CentOS、WordPress + Cocoon
状況 ～ 検索結果が何か変！
最近、Google の検索結果に、作成した記事がいくつか出てくるようになってきました。
ところが検索結果を見ると、検索キーワードと抽出される記事が、本来の意図とは異なる対応関係になっています。
自分の記事を確認したところ、Cocoon のデフォルトでは「関連記事」で表示される記事の数が１０個となっています。
どうも、「関連記事」で表示される多数のタイトル文字等に引きずられて、Google での検索キーワードと検索結果が、本来の記事の意図・内容からは「ずれて」表示されているようです。
簡単なたとえでいえば、”Windows PC” について書いた記事のはずが、「関連記事」に “Linux” の記事が１０個並んでいたので、”Linux” の検索キーワードでの検索結果に記事が表示されてしまっていた、といった感じです。。（そうだったのか。。徒労感。）
そうであれば、「関連記事」の記事数を微調整したほうがよいという判断となります。
ということで、記事数の設定方法についてまとめておきます。
設定手順
① WordPress 管理画面の上部の「管理メニュー」にカーソルを合わせ、「Cocoon 設定」をクリックする。
② 「Cocoon 設定」画面で「投稿」タブをクリックし、画面下の「表示数」の欄で、「関連記事」の表示数を設定する。（例えば、「10」を「8」に修正する。あまり大きく変えないほうがよさそうです。）
③ 画面上部、または、下部にある「変更をまとめて保存」ボタンをクリックする。
→ これで完了です。
少し考察してみます
まずは、事実の確認です。
[1] Cocoon の仕様では、各記事を表示させたとき、記事のタイトルは <h1> タグになっています。
[2] 記事の書き方にもよりますが、各記事内では、サブタイトルは、<h2>、<h3> …タグとなり、本文の文章自体は <h> タグなし、となります。（通常の場合）
[3] これに対し、ページ末尾で「関連記事」と書かれたタイトル文字自体は <h2> タグになっています。また、実際に複数表示される関連記事のタイトル文字（１０個程度表示されている部分）は、<h3> タグになっています。
[4] また、右側に表示される「最近の投稿」、「アーカイブ」、「カテゴリー」等は、<h3> タグになっています。
★ 上記より、記事本文で使われる <h2>、<h3> タグと、[3] で振られている <h2>、<h3> タグが同等の強さになっています。
加えて、<h…> タグのついていない記事本文よりも、[3] のタイトル文字のほうが強いことになります。
したがって、「関連記事」を多数（デフォルトで１０個）表示したままですと、記事本文よりも、「関連記事」の表現に Google 検索結果が引きずられることになるようです。（記事本文で文章を記載しても、検索結果に影響しにくくなる。）
一方、「関連記事」の表示数を減らすと、１ページ全体の文章量としては減ることになります。
すると、
① 関連記事の表示を増やして検索には引っ掛かりやすくするが、検索結果の精度にはノイズの影響が出る
② 関連記事の表示を減らして検索結果の精度は上げるが、そもそも検索に引っ掛かりにくくなる
の２つがトレードオフの関係にあることになります。
どちらに偏っても都合が悪いので、①と②の間でちょうどよい値を探す（微調整する）ことになります。
おそらくですが、サイトの記事数が少ない場合は、Google 検索になかなか引っかからないので、「関連記事」は多めがよいと思います。
一方、記事数が増えてきたら、検索キーワードに対し、適した記事が上位に抽出されていないと検索時のユーザの利便性を損ねますので、「関連記事」を減らしていって、最適な記事のみが抽出されるようにしたほうがよさそうです。
まとめ
Cocoon で「関連記事」の表示数を設定する方法についてまとめました。上記の内容を指摘しているウェブページを見たことがありませんでしたので、ポイントを整理してひっそりと公開しておきます。
Google で出てくる検索結果がどうも意図と違うなと感じたことのある方は参考にしてみてください。私は、ずっと変だと思いつつも、気づくのに数か月かかりました。（そうだったのか。。）
関連リンク
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